FXファンダメンタルズ

リスクオンとリスクオフの把握が為替市場での勝敗を分ける

FXの金融市場において勝敗を分けるファンダメンタルズ要因の一つに、リスクオンとリスクオフという概念があります。

為替ニュースをみていると、「リスクオンによるドル売り」「リスクオフによる円買い」といった言葉を見かけます。少し小難しいワードですね。

今日はそれについて話します。

リスクオン、リスクオフとは

リスクオン:避難通貨を売ってリスクのある資産を買うこと
リスクオフ:避難通貨を買ってリスクのある資産を売ること

詳しく解説します。

一般的に投資家は、基軸通貨であるドルや円を保有しているといわれます。世界経済を後退させるようなテロや紛争、パンデミックが起こっても、取引量が多く流動性(換金性)の高い通貨を保有していれば資金を失う恐れが少ないからです。

一般的にリスクオンというと、投資家がリスクをとって、よりハイリターンの為替差益や評価益を出せる資産への投資をチャレンジしている状態です。

このとき、低金利、安全通貨と言われる日本円は売られやすく、基軸通貨のドルも売られやすいという特徴があります。



逆にリスクオフというと、世界経済を後退させるニュースや噂を聞いて、リスク回避のためにそれまでのリスク資産を売って、ドルや円を買い戻してリスクから逃れている状態を言います。

明確なリスクオンやリスクオフの時というのは、統計的に見てドルや円の通貨自体の強弱は似たような動きをすることがわかります。

OANDAの通貨の強弱のチャート(Currency Strength)を見てみましょう。

八月は、リスクオンによるドル安円安の動きが続き、ドルや円は売られ続けていました。薄オレンジのドルと青色の円は下降気味の同様な動きをしていることがわかります。

参考:OANDA-Currency Strength

https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/currency_power_balance/

実際のドル円日足チャートを見ると、八月はなだらかなレンジ相場でもみあっていました。

相場がリスクオンやリスクオフの時、一方的にドルや円が売られたり買われたりと相互が同様の方向性になるため、ドルと円の通貨の強弱がはっきりせず、キャプチャの8月チャートのように、明確なトレンドが出にくくなります。

こういう時は、デイトレード目線で言えば、明確なトレンドの方向性がわからない以上、あまりドル円ペアでの売買はおオススメできない、ということになりますね。

リスクオフ時、有事の円買い

これまでお話しした通り、リスクオフ時は円やドルが買い戻されることがわかりました。

しかし、このときでも円とドルに明確な通貨の強弱が出てドル円相場でトレンドが出ることがあります。それは、

政治リスクの低い日本円の方がドルより安全なため、ドルを売って円を買う流れがあるということ。

コロナ第二波が起こったとき、安倍総理の辞任報道があったとき、どちらも急速な円高がすすみました。

これは、何か有事の際に、戦争やテロをしかけない平和国家とて法定する日本が、安全と言われているからです。(日本の対外純資産残高が多いことについては省略)

なので、リスクオフ時は、ドル円の通貨ペアを注視してみましょう。

まとめると、

何か世界で事件が起きた時、円の価値が上がる、円が買われやすくなる

そのとき、上記のOANDAの通貨の強弱で各国の強い通貨と弱い通貨ペアをみる

リスクオンのときは、ドル円は同時に売られて同じ方向性(レンジ相場)になりやすい

ということです。

今後の参考にしてみてください。

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